三角測量的見方

「それは両目で見るということですね」
M氏は塾講師の経験があるだけに、僕の考えをあっさり平易にたとえてくれた。
現在の実務が本来の目的とズレていないかどうかを私は三角測量になぞらえて話していたのだ。
一点だけから見るとそのズレは分からないが、多視点から見ると本来の目的との相違が見えてくる。
それはまたものごとの真贋を見極めるのにも役に立つという話をした。

三角測量の歴史は古く、さらに天体間の距離まで測れるほど汎用性が高いのだ。
得てして実地的な法則性は我々の行動様式、考え方に少なからず影響を与えているものでもある。
確定しているポイントが多ければ多いほど測量する地点までの距離は正確さを増していく。

確かな教養もまた測量ポイントになってくる。それも近現代史を学ぶほど現在の日本がよく見えてくる。
見えれば見えるほど、残念なことに日本は没落の一途に向かっていることが切ないほど分かってくる。
日本滅亡論を唱える人もいる。すでに行政の仕組みがこの国の滅亡に向かって組み立てられているのでどうしようもないというのだ。甘言を弄する売国政治家がさらにそれを推し進めていく。安倍元総理を喪って亡国への加速度は増していってるように思う。
M氏は滅亡したらどうなるんですか?と聞く。中国にでも占領されるかもしれませんねと答えると、M氏は苦笑しながら中国ならまだましかなと言う。しかしチベットやウイグル、南モンゴルのことを考えるとゾッとする話である。

親しい友人に伝えているのはコロナワクチンの弊害だが、真剣に聞いてくれる人はほとんどいない。
私の年代で持病を持つものは少なくない。持病のためかかりつけ医からワクチンを推奨され打つのだと言う。保健所が指導するのだから、右から左の医者であれば迷わず勧めるのだろう。
通常ワクチン開発は数年から十数年かかるほど慎重に作られるはずなのだが、新型コロナに関するmRNAワクチンは拙速に承認されている。
承認されてるから安全であるわけではない。まだ治験の途中であり安全性は保証されていない。
また最近問題視されてるのが超過死亡がやたら多いというものである。ワクチン接種が始まった2021年から累計40万人を超えている異常な状況である。東日本大震災の死者が2万人、日露戦争では8万人である。
https://www.youtube.com/live/8anlfndHuK4?app=desktop&si=kzOGLE8MvUxrjQlQ
最近になって葬儀屋のTVCMが盛んに流れているのはその証左である。
だがどのメディアもそういった事実を追求しないし報道しない。無論政府もアナウンスしない。
医者が言うから、政府が勧めるから安心だとか、片目の、一点だけで世の中を見る人のなんと多いことか。
宮沢孝幸さんのような覚悟のない私は結局友人と当たり障りのない話でお茶を濁すしかないのか。

山から降りた仏陀がまず人々に教え諭した最初の言葉が「正見」だと聞いたことがある。
多視点でものごとを見聞きし目覚める人が増えていくことを切に願う。